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優れた設計がもたらす複利効果:1日300億リクエストをさばくLINE API Gatewayの進化
1日あたり300億件のリクエスト。これは、15年以上にわたり運用されてきたLINEのAPI Gatewayが処理するトラフィックの規模です。
トラフィックの増加とともに、さまざまな課題も顕在化してきました。単一のバックエンドサービスの遅延がAPI全体に影響を及ぼし、新しいAPIを追加するたびにコード変更が必要でした。また、700を超えるAPIドキュメントと実装との乖離も徐々に広がっていました。
こうした課題を解決するために開発したのが、API Gatewayフレームワーク「Moon」です。Moonは、宣言的なAPI仕様、非同期処理、プラグインアーキテクチャを基盤として設計されています。その結果、サーバーあたりのスループットが3倍に向上し、サーバー再起動なしでのAPI追加を実現しました。
Moonの価値は性能向上だけにとどまりません。同じAPI仕様を活用して、ドキュメントの自動生成、実トラフィックを用いた検証、さらにはAI開発ツールとの連携も可能になりました。本セッションでは、Moonの設計と運用の知見を紹介するとともに、インフラの課題解決がどのように新たな可能性につながったのかをお話しします。

